宇奈月温泉駅は富山県黒部市に位置する富山地方鉄道の終着駅。
黒部峡谷の玄関口として知られ標高約200メートルの河岸段丘面に建っていて宇奈月温泉の中心的な交通拠点。駅舎は橋上駅で改札は2階にある。ホームには足湯も設置されている。
駅前には温泉水を利用した噴水があり、「宇奈月」の名前は「宇治や奈良と並ぶ名月の地」になりたいという願いから名付けられた。
黒部峡谷鉄道のトロッコ観光の拠点としても知られ、自然豊かな黒部峡谷への玄関口となっている。富山駅から富山地方鉄道で約2時間でアクセスでき、新幹線を利用する場合は黒部宇奈月温泉駅から地鉄・新黒部駅で乗り換えることができる。
富山駅から普通運賃だと宇奈月温泉まで片道1,880円かかるが鉄道線・市内電車1日フリーきっぷ(2800円の)を買ったのでお得に来ることができた。
フリーパスだと途中下車もできるので途中の駅で降りて撮影する場合にも便利。
元は京阪電車で使用されていた通称かぼちゃ電車。
雪の中を走るかぼしゃ電車は映える。
かぼちゃ電車以外の車両も走っている。左側の電車は元々は東急電鉄の車両。
駅の改札。ICカードも使用できる。
黒部市内の有人駅はこの宇奈月温泉駅と電鉄黒部駅しか無い。
冬の冷たい椅子でも座布団があるので安心。この駅以外にも富山地方鉄道の駅にはベンチに座布団がある駅がある。
自動ドアではなく手動ドア。見た目ほど重くないので力はそこまで必要無い。
珍しい注意書き。この辺りは時期によってはツバメがいるようだ。
富山市内は全く積雪が無かったが黒部川を遡ると景色があっという間に白くなった。
駅を出るといきなり温泉の噴水が出迎えてくれる。黒部川上流の黒薙温泉から引かれた源泉は、摂氏92〜98度の高温で湯量も豊富である。
噴水から湯気が出ていて温泉街に来たという実感がいっきに湧いてテンションが上がる。ただ撮影しようと近づき過ぎるとレンズが曇る。
宇奈月温泉駅から徒歩5分の距離に黒部峡谷鉄道の駅がある。
黒部峡谷鉄道の年内営業は終了していた。2025年の営業運転開始日は4月20日。
駅前広場。道路には融雪パイプが設置されていて除雪されている。
水が小さい噴水の様に出ているので徒歩だと靴が水浸しになる。
変哲の無い時計かと思ったがよく見ると・・・
数字ではなく「う・な・づ・き」。
宇奈月温泉は上流の黒薙温泉から引っ張っている。
その昔、黒薙温泉からここまで湯を通していたパイプが私有地を通っているということで起こった裁判、宇奈月温泉事件が起きた。
裁判の結果は運営者に高値で買い取らせようとした私有地所有者の負け。湯が来ないと宇奈月温泉地域全体が困ることになるので土地所有者の権利より公益が優先させるという民法上の重要判決だった。
日本酒の試飲コーナー。3種類で500円。新潟駅にあるぽんしゅ館のミニ版。
日本海側を旅していると日本酒を推している観光地がたくさんある。お酒が飲めない自分は損した気分になるが風情があって悪くない。
宇奈月温泉駅の車庫には大雪に備えて除雪車がスタンバっている。
宇奈月温泉駅には2016年にオープンした足湯「くろなぎ」がもある。
雪景色を眺めながらの足湯は最高である。
今の日本の観光地は外国人だらけで風情も何もあったあったものではないが、ここではゆっくり足湯を楽しむことができた。
そしてこの足湯は無料である。
駅の利用者だけでなく外からも入れる。
近所に住んでいる人なら毎日無料でこの足湯が楽しめる。
駅を出てすぐの踏切を渡ると宇奈月温泉街のメインストリートに行ける。が・・・
雪景色が絵になったので踏切の上で撮影。この踏切を通過する電車の写真を撮りたいと思って20分ほど吹雪の中で待機することに。
富山駅から宇奈月温泉駅に来た電車。
時間を置いて踏切から撮影。雪の中に佇むかぼちゃ電車。
お昼ご飯の時間なのでスマホで検索したら営業だったこのお店「ささや食堂」さんへ。駅からは徒歩5分。
宇奈月温泉駅について1時間以上、雪が降りしきる中で撮影したので身体は冷え切っている。となると身体が暖かくなるもの
つまりラーメンを選択。
店に入ると暖房とラーメンを作るときのお湯の湯気が店の中に漂っていて暖かい。
10分ほど待ってラーメンが到着。
見た目はシンプルなあっさりラーメンという感じだがスープを一口飲むとかなり濃いスープに驚く。ただ濃いだけでなく美味しさを伴った濃さで寒い時にこのスープは美味しすぎた。
普段スープは残すのだがこの時はスープもほとんど飲んでしまった程の美味しさ。
寒い時のラーメンは最強。