大阪でも有数の観光地と言えば海遊館。最寄りの大阪港駅には至るところに海遊館はあちらですというお知らせや看板がある。祝日は家族連れや観光客がその海遊館方向へほぼ100%流れていく。
だが自分は日曜日に敢えて方向も雰囲気も逆な方向へ。
行きつくのは大阪港第三突堤第七岸壁、いわゆるナナガン。
そこは飲食店どころかコンビニ一軒もない工業港湾地帯。なので観光客が行っても面白くないと思うが自分のようなカメラが趣味な暇人には魅力的な場所である。
途中に大阪のベタ踏み坂として有名ななみはや大橋がある。
だがこの橋を登って行くとIKEAがある大正区に行ってしまうのでこの橋の下にある道を進む。
港湾地区なので平日は工場や荷揚げされたコンテナを運ぶ大型トラックが引っ切り無しに往来しているがこの日は日曜日なので静か。
どの建物も年季が入っていて渋い。大型のトラックや重機が通るせいか道もガタガタに傷んでいる。がそれも良い。
なみはや大橋はかなりの急こう配なので徒歩で登るとかなり体力を使う。もし毎日ランキングしたら坂路の申し子ミホノブルボン並みの太ももになるだろう。
なみはや大橋下から撮る港大橋。
港大橋の方が印象的なので大きそうに見えるがなみはや大橋の方が大きい。港大橋は全長980mだがなみはや大橋の全長は1740m。
港大橋が完成したのは1974年。もう50年以上経過しているが朱色の鮮やかさは色褪せない。完成して30年以上経つ梅田スカイビルとそうだが良いものはいつまでも経っても良い。
大阪市港区海岸通4丁目から港大橋方面。
観光地などに電線がたくさんあると残念な気持ちになるが工場地帯だとそれも悪くない。
ナナガンへ行く途中で撮影。
今日の最終目的地よりここの方が港大橋全体をうまく撮影できると思う。釣り人もちらほら居る。
平日は忙しく働いているトレーラーも日曜日は休息。
大きな水溜まりに夕陽がリフレクション。
岸壁部分は一般人立ち入り禁止となっているので望遠レンズを使って撮影。
昔は港大橋を背景に自分の車を撮影できる人気スポットだった。しかし安全性だったりごみ問題だったり治安の悪化だったりで閉鎖された。
ナナガンの正式名称は大阪港第三突堤先端物揚場で大阪市、つまり役所が所管している。
なので大阪人の民度が改善されたらナナガンはまた解放される・・・かもしれない。