富岩運河環水公園。
富山駅から歩いてわずか10分。そこには、都市と自然が見事に融合した9.7ヘクタールの別世界が広がっている。
1988年に始まった「とやま都市MIRAI計画」の象徴として生まれたこの公園は、まさに富山の未来を映し出す鏡のようだ。
夜になると、公園は魔法にかかったように姿を変える。その中心に佇むのは、ガラスの宝石箱のような建物。それはスターバックスコーヒー富山環水公園店。
店内から漏れる温かな光が水面に揺らめき、まるで都市の喧騒から切り取られた静寂の一枚の絵のよう。
2008年に「ストアデザイン賞最優秀賞」を受賞したこの店舗は、まさに世界が認めた絶景スポットと言えるだろう。
ガラス張りの外観が特徴的で、店内の温かな光と水面に映る光が溶け合い、居心地の良い空間を作り出している。
公園のメインエントランスには「泉と滝の広場」がある。
この広場は、夜になると幻想的な光景に包まれる。滝のカーテンに光が当たり、まるで光の帳が降りているかのよう。赤い柱とレンガの調和が、どこか懐かしくも新しい風景を作り出している。
定時に噴水が流れるのでその時は光の滝のカーテンの内側を歩くことができる。このような滝を撮影するには一眼で長時間露光しなければならないので三脚が欲しい。
中央に架かる天門橋は高さ20メートルの展望塔を備えた木製の橋。
橋の両端にある特徴的な円形の塔が印象的。背景に見える建物群の光が水面に反射し、都会的な美しさを演出している。
この赤いレーザー光線は糸電話で実際に会話可能。カップルがこの赤いレーザー糸電話を使って会話したりもするらしい。ま、俺が使ったところで永遠の無言電話だろうけどな。
天門橋から東側の展望台
床の材質は木なので歩いていて良い音がする。
天門橋から西側の展望台
高くなさそうに見えるが三脚など重いモノを持って上がると疲れる。息を切らしてやっと3階へ到着したらカップルがいい感じだったのですぐに降りた。
天門橋の上から泉と滝の広場。
右側の輝いている建物は富山市総合体育館、富山市民が毎日筋トレや室内ランニングに励んでいる。
天門橋の上から富山県美術館。
富岩運河環水公園~中島閘門~岩瀬エリアを結ぶ観光船「富岩水上ライン」の乗り場もある。
富岩運河環水公園は、単なる公園ではない。
それは富山の過去と未来をつなぐ、生きた歴史書であり、都市の夢が結晶化した場所なのだ。夜の闇に浮かぶ光景は、訪れる人の心に深く刻まれることだろう。